ファンダメンタルとテクニカルの棲み分け
きょうはテクニカル分析とファンダメンタル分析の棲み分けについて考えます
1年から数年単位で保有するにはファンダメンタル分析を重視することをオススメします
理由は短期であれば業績よりも業種(セクター)の盛り上がりや好決算などによる需給の勢いで株価が動き易いからです
逆に長期でもテクニカル面ではトレンドフォローしながら需給の関係をみる必要もあります
しかし数年単位で株価の上昇を考えると、その会社の将来性や同じセクターの会社と比較して独自の強みや現在の利益を出して儲ける力、純資産の多さなどから抜き出た会社に投資することで株価の動きについていくことが重要です
それでもテクニカル、ファンダメンタル分析共に重要な考え方としてはどちらも株価の動きについていくことです
そのためにはあくまでみんなが見ている指標をちゃんと見る事で株価を上げるか下げるかという多数決の判断についていけるのです
まずテクニカル分析から考察していきます
私がテクニカルで見るポイントは4つ
1つ目はレジスタンスライン、サポートライン
2つ目は勢いがあるセクターに投資
3つ目は出来高
4つ目は買い残と売り残の需給関係です
1.レジスタンスライン、サポートライン(レジサポライン)
まずはレジサポラインを使って私が利益を出した例を紹介します
出典:楽天証券
この図はチャート上に2本のラインが引かれています
上側のラインは一度高値を付けたあと下がったので再度株価が上昇してきた時に抵抗帯になりやすいために引かれたレジスタンスラインとなっております
逆に下側のラインが高値から下げてきて何度も反発している支持帯です
株価はこのレジサポラインの間で動きやすいと考えられており、サポートライン付近でエントリーしてレジスタンスライン付近で売ればその利幅分を利益としてとれます
出典:楽天証券
実際にこの株はこのような動きになり、私はレジスタンスラインで売ることができました
2.勢いがあるセクター
勢いがあるセクターは短期間に急騰しやすいです
と言ってもAIやDX、自動運転など長期間かけて成長が期待されるセクターは短期間では急騰しにくいかもしれません
では短期間で話題となっているセクターを探す方法をご紹介します
出典:かぶたん
これはかぶたんのメインページですが、テーマというラベルをクリックすれば過去3日間に調べられているテーマがランキングで表示されています
さらに
出典:楽天証券
楽天証券のアプリでは24時間でアクセス数が多い銘柄を調べられます
その中からレジサポラインを引き、サポートラインに近い位置にある銘柄や実際にサポラインで反発し始めている銘柄にエントリーすればいいのです
ちなみに反発を確認する方法ですが私は5日移動平均線が上向きになれば反発したと判断しております
3.出来高
出来高には2通りあり、1つが出来高、2つ目が価格帯別出来高となっております
出典:楽天証券
これは先程提示した銘柄です
チャートの下には棒グラフがあります
これが出来高というものです
そして右側にも棒グラフがありますが、これは価格帯別出来高となっております
違いについて話をしていきますと
下の出来高はその日に行われた売買の数量を表しており、右側の価格帯別出来高はその価格帯でどの程度の人が株を保有しているか表しています
価格帯別出来高の多い位置が現在の株価より下にあれば儲かっている人が多く、株価が下がってもその価格ではサポートとなり、株価はその位置から下がりにくい状態となります
逆に価格帯別出来高の多い位置が現在の株価より上にあれば損をしている人が多く、株価が上昇してきてもその価格ではレジスタンスになり、売られやすくなり再度下がってしまう傾向にあります
そのため価格帯別出来高を減らさないといけないのですが、そのためにはその価格帯付近で出来高が平均より増える必要があります
つまりその価格帯で株を保有してた人が売却して新しくそこで株を買った人を増やす新陳代謝が起きないと価格帯別出来高は解消しません
4.信用買い残と売り残の需給関係
これは信用倍率を見る事で分かります
信用倍率の基準値は1となっており、1よりも指数が大きくなれば買い残が売り残よりも多いことを示し、逆に数値が1未満になれば売り残が買い残よりも多いことを意味します
出典:かぶたん
これはリバーエレテックとひろぎんホールディングスのチャートとなっております
リバーエレテックは信用倍率が5.000倍を超えてます
それに対してひろぎんホールディングスは0.15倍となっています
極端に言うとこのくらいの差はあります
この信用倍率を下げるのも出来高を増やして新陳代謝を図る必要があります
そのため理想は毎日の出来高が買い残-売り残をして出た数値と同じくらいだと日々の売買で買い残分の代謝がはかれているので良いとされています
またかぶたんでは
このように週次信用残も確認できますので、買い残が減り、信用倍率が過去より減少していることの確認が必要かと思います
次回はファンダメンタルについて記事を書いていきますのでよければ参考にしてください
最後までありがとうございました