会社四季報の読み方
すっかり株の分析にハマったたくわんです
きょうは四季報の新たな発見を皆さまに共有したいと思います
【前号比修正矢印】
今号の四季報営業利益予想と前号の予想を比べ変化の傾向を示す
営業利益変化率30%以上増資
⬆︎⬆︎大幅増額
5%以上30%未満の増額もしくは損益ゼロの黒字転換は「⬆︎前号比増額」
5%未満の減額は「➡︎前号並み」
5%以上減額もしくは損益ゼロの赤字転換
「⬇︎前号比減額」
30%以上の減額は
「⬇︎⬇︎大幅減額」
と分類されてます
また会社四季報には【☺︎マーク】があります
これは四季報独自の予想となってます
表しているのは会社四季報と会社計画の乖離です
3〜30%強気に乖離☺︎
30%以上の強気に乖離☺︎☺︎
3〜30%弱気に乖離☻
30%以上弱気の乖離☻☻
これらは紙面版四季報にしかない特典だそうです
これらが両方良ければお宝銘柄候補です
【四季報の季節毎の注目ポイント】
春号(3月発売)→第3四半期決算を収録
*今期予想と来期の3月予想の増減に注目
夏号(6月発売)→5月までに出そろった前期決算を掲載している
*前期実績と今期3月期の予想に注目
秋号(9月発売)→4〜6月の第1四半期決算を収録
*会社の今期計画と四季報の今期予想の増減に注目
新春号(12月発売)→4〜9月の第2四半期決算を収録
*4〜9月の第2四半期実績を記者が精査して独自の増額、減額を見ることができる
【連結事業】
どの事業が稼いでいるのかチェック
例えば【連結事業】情報通信36(23)と書いていれば売上高の約4割を情報通信が占めており、営業利益率は23%だと分かる
過去の四季報と比較して事業構成の変化を見ることができる→チカラを入れている事業が分かる
【本社】
本社を見て会社の体質が分かる
例えば本社が自社で建てたものか賃貸ビルか見ることで本社に力を入れているのか、投資を優先しているか分かる
【店舗】
過去の四季報と比べて店舗数の増減を知ることで会社が拡大路線か縮小過程か分かる
【従業員】
平均年齢を見ると若い社員が多いか年配が多いか分かる
成熟した企業は平均年齢が高くなりがち
さらにその横には平均年収が記載されている
平均年収を同業他社と比較することで少なくないか確認する→これで従業員を大切にしているか1つの指標にできる
【仕入先・販売先】
あるメーカーの株価が上がったとき、そのメーカーの原料や材料仕入れ先も連鎖的に買われる可能性がある
【業績】
決算期横の「予」は四季報予想
会社計画は1番下に書かれており、この差額が+だと買いの判断材料になる
【配当】
「予」は四季報独自予想
【財務】
設備投資は工場設備や営業拠点などの建物、店舗などの有形固定資産への投資額+投資額や特許などの無形固定資産への投資額の合計
減価償却は有形、無形固定資産の取得原価をその耐用年数でにわたり配分し費用化したもの
設備投資が減価償却を上回る会社は事業拡大意欲が旺盛
【資本異動】
資金調達を目的として第三者に株を発行するのが第三者割当増資【資本異動】では三者と表記
不特定多数の投資家に時価で新株を発行する増資が公募増資【資本異動】では公と表記
優先株式を発行【資本異動】では優と表記
優先株式は会社の業績悪化して普通株は無配の場合でも優先株は優先的に配当を受け取れる
1株当たりの株価を下げて流動性を高めることを目的とするのが株式分割【資本異動】では分と表記
自社株買は(消印)と表記される
なお消印を伴わない自社株買いは掲載されないが【株主】の自社(自己株口)の推移で確認する
チャート横の【株価指標】
今期より来期の予想PER が低い会社は有望
業績が順調な会社はPBRが1倍を超えている
【実績PER 】
高値平均や安値平均をみてメドがわかるが最高益更新したり、全体の株価上昇ではPER の水準は切り上がる傾向
【実績PER 】は過去3決算期の平均
株価折込済みか確認するには
前号比較や会社強気だけでなく業績欄で上方修正が本業の成長か経費の削減など一時的な要因か、来期につながる増額かを見る
予想PER をみて高値ではないかをみておくとよい
これらを見るだけでも四季報を読む価値があります
9月に四季報が発売されるときに参考にしていただけたら幸いです